抵抗の大小を同じ電圧の電流から比べよう
抵抗の大小は、見た目では決まりません。細そう、暗そう、金属らしそうという印象ではなく、同じ電圧を加えたときの電流を証拠にして判断します。
このレッスンの役割
ここは「抵抗は電流の流れにくさ」6レッスンの第3段階です。前のレッスンで、同じ電圧なら電流が小さい部品ほど抵抗が大きいと理解しました。
今回完成させる力は、表の条件と単位を確認して、抵抗を大きい順・小さい順に並べることです。次のレッスンでは、この比べ方を物質の分類実験に使います。
知る:比較できる表かを先に確認する
抵抗の大小を電流から比べる前に、次の三点を確認します。
- 各部品に加えた電圧が同じか。
- 電流の単位がそろっているか。
- 部品以外の条件がそろっているか。
理解する:大小の向きを逆にする
すべて3.0 Vで測った次の表を読みます。
| 部品 | 電圧 | 電流 | 抵抗の判断 |
|---|---|---|---|
| A | 3.0 V | 300 mA | 最も小さい |
| B | 3.0 V | 150 mA | AとCの間 |
| C | 3.0 V | 75 mA | 最も大きい |
電流は A>B>C ですが、抵抗は C>B>A です。同じ電圧なら、電流の大小を反対向きにして抵抗の大小を判断します。
300 mAは0.300 A、150 mAは0.150 A、75 mAは0.075 Aです。今回は大小だけなら変換しなくても比べられますが、mAとAが混ざる表では同じ単位へそろえます。
例で使い、よくある誤答を直そう
部品Dは2.0 Vで100 mA、部品Eは4.0 Vで150 mAでした。「100<150だからDの抵抗が大きい」と決めるのは早すぎます。電圧がそろっていないからです。
正しい対応は、DとEを同じ電圧で測り直すことです。あるいは次のセクションで学ぶ電圧と電流の数量関係が必要です。まだ学んでいない式を推測で使わず、今使える証拠の範囲を守ります。
初見の表では、数値を見る前に列の見出しと単位へ印を付けます。「何が同じで、何が違うか」を先に読むと、もっともらしい誤答を避けられます。
自分で確かめ、まとめて次へ進もう
確認1:同じ3.0 Vで、Xは200 mA、Yは80 mAでした。抵抗が大きいのはどちらですか?
Yです。同じ電圧で流れる電流が小さいため、Yの方が電流を流しにくいと判断できます。確認2:電流が A>B>C のとき、同じ電圧なら抵抗の順はどうなりますか?
C>B>Aです。抵抗の大小は電流の大小と反対向きです。確認3:異なる電圧で測った二つの電流だけから抵抗を比べてよいですか?
いけません。公平に比べるには電圧をそろえるか、電圧と電流の数量関係を確立してから判断します。次は、試料以外をそろえた回路を使い、導体と不導体を測定値から分類します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。