導体と不導体を回路で確かめよう
金属は電気を通し、プラスチックは通さない、と覚えるだけでは実験問題に対応できません。何を測れば「通しやすい」と言えるのか、安全な回路と測定値から考えます。
このレッスンの役割
ここは「抵抗は電流の流れにくさ」6レッスンの第4段階です。前のレッスンで、同じ電圧なら電流が大きいほど抵抗が小さいと判断しました。
今回完成させる力は、試料だけを変える実験を計画し、電流値から導体と不導体を分類することです。導体とは電気を通しやすい物質、不導体とは電気を非常に通しにくい物質です。
知る:安全な調べ方を組み立てる
電池、スイッチ、電流計、保護用の抵抗、調べる試料を直列につなぎます。保護用の抵抗は、抵抗の小さい金属を試したときに大きすぎる電流が流れるのを防ぎます。電池の両極を試料だけで直接つないではいけません。
試料の長さや太さ、接点の位置をできるだけそろえます。スイッチは測定するときだけ短時間閉じ、電流計の最大端子から始めます。
理解する:分類は測定条件の中で行う
同じ電圧、同じ形の試料で次の結果を得たとします。
| 試料 | 電流計の値 | この実験での判断 |
|---|---|---|
| 銅線 | 180 mA | 電気を通しやすい導体 |
| 鉄線 | 120 mA | 電気を通しやすい導体 |
| 鉛筆の芯 | 35 mA | 電流は流れるが金属より通しにくい |
| プラスチック | 0 mA | 測定範囲では非常に通しにくい不導体 |
銅線と鉄線はどちらも導体ですが、電流値は同じではありません。「導体なら抵抗は0」とは限らないからです。また0 mAは「どんな条件でも絶対に流れない」ではなく、この装置の測定範囲では確認できなかったという意味です。
鉛筆の芯の主成分である黒鉛は、金属ではありませんが電気を通します。「金属かどうか」と「電気を通すか」は重なる部分が多いものの、同じ分類ではありません。
例で使い、よくある誤答を直そう
銅線なのに0 mAだったら、すぐ「銅は不導体だ」と結論づけません。次を順に確認します。
- スイッチは閉じていたか。
- 試料とクリップが接触していたか。
- 電流計の端子と目盛りは正しいか。
- 電池や導線に異常はないか。
- 既知の導体で回路そのものが働くか確かめたか。
このように、予想外の値は捨てるのではなく、装置・操作・試料のどこに原因があるかを切り分ける材料にします。
自分で確かめ、まとめて次へ進もう
確認1:試料を調べる回路に保護用の抵抗を入れるのはなぜですか?
抵抗の小さい試料をつないだとき、大きすぎる電流が流れて電流計や電池を傷めるのを防ぐためです。確認2:電流計が0 mAなら「どんな電圧でも絶対に流れない」と言えますか?
言えません。その装置と電圧、測定範囲では電流を確認できなかった、と条件を限定します。確認3:銅線で0 mAだったとき、最初にすることは何ですか?
結論を変える前に、接触、スイッチ、端子、電池、導線を点検し、既知の導体で回路が働くか確かめます。次は、抵抗を通った後に電流そのものが減る、というよくある誤解を測定値から修正します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。