LESSON 01

電流・電圧・抵抗の入試総合

回路のまとまりと資料を結んで未知量を計算しよう

グラフから部品の抵抗を読み、混合回路へ対応させて全体値と部分値を計算します。

回路のまとまりと資料を結んで未知量を計算しよう

入試総合では、抵抗値が数字で直接与えられず、グラフから読み取って回路計算に使うことがあります。資料から部品の値を決め、回路を合成し、全体から部分へ戻す順を守ります。

このレッスンの役割

第4段階です。前のレッスンでグラフから抵抗を読みました。今回はグラフの部品A・Bを混合回路へ置き、資料読みと回路計算をつなぎます。次へ、複数段階の誤答を最初のずれから診断する力を渡します。

知る:資料の値を回路図へ移してから計算する

グラフからA=12 Ω、B=6 Ωと分かり、AとBが並列、その部分が8 Ωと直列、電源12 Vだとします。

グラフの抵抗値を混合回路へ移して計算する流れ資料からA12オームB6オームを読み、並列4オーム、全体12オーム、全体1アンペア、枝電流へ進む資料A=12 ΩB=6 ΩV÷Iで確認回路へ移すA ∥ B=4 Ω8+4=12 Ω全体I=1.0 A元へ戻す並列V=4 VIA=0.33 AIB=0.67 A和=1.0 A

理解する:資料の部品値と回路全体値を混ぜない

A=12 ΩとB=6 Ωは各部品の抵抗です。並列部分の合成は4 Ω、回路全体は8+4=12 Ωです。同じ12 Ωという数字が現れても、A単体と回路全体では範囲が違います。

全体電流は12 V÷12 Ω=1.0 A。並列部分は4 Ω×1.0 A=4 V。枝電流は4÷12=約0.33 A、4÷6=約0.67 Aです。

例で使い、よくある誤答を直そう

誤答「Aのグラフが12 Ωだから全体電流は12÷12=1 A」は、この例では偶然正解ですが理由が誤っています。回路全体の合成もたまたま12 Ωだっただけです。別の直列抵抗なら崩れます。

正しい答案では、資料からA・Bを読み、接続から並列4 Ω、全体12 Ωと示してから電流を求めます。正答でも根拠が誤っていれば、転用できる理解にはなっていません。

自分で確かめ、まとめて次へ進もう

確認1:グラフから得た抵抗値は、まずどこへ書き込みますか?回路図の対応する部品へ書き込み、接続関係を確認してから合成します。
確認2:12 Ωと6 Ωの並列合成抵抗は?12×6÷(12+6)=4 Ωです。
確認3:計算後の三つの検算は?合成抵抗の大小、枝電流の和、部分電圧の和を確認します。

資料の値を部品へ対応させ、回路をまとめてから戻せば、複数資料の計算を統合できます。次は答えが合っていても理由が誤る複合誤答を診断します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。