LESSON 01

電流の大きさを測ろう

逆接続・端子・目盛りの誤りを診断しよう

針の異常から極性・測定範囲・目盛り・単位の誤りを順に診断する。

逆接続・端子・目盛りの誤りを診断しよう

このレッスンの役割

ここまでに、電流計の直列接続、安全な端子選択、目盛りの読み方、AとmAの変換を学びました。ここでは、針や測定値の異常を手がかりに、最初に間違えた場所を見つけて直します。

ゴールは、異常を見てすぐ値を作り直すのではなく、電源→接続→極性→端子→目盛り→単位の順で診断できることです。

知る・理解する

針が逆向きなら極性、右端を越えそうなら測定範囲、小さくしか動かないなら範囲または電流の小ささを疑います。ただし、どの場合も最初に電源を切ります。

電流計の異常を診断する流れ針が逆、振り切れ、小さすぎる場合に、電源を切って極性または範囲を直す判断図。 異常を見たら電源を切る 針が逆向き+と-を確認 針が振り切れる最大範囲へ戻す 針の動きが小さい安全なら範囲を狭める 端子 → 最大値 → 区間数 → 一目盛り → 針 → 単位直した後は最初から安全手順をやり直す

一つの症状だけで原因を断定しないことも大切です。針が動かない場合は、電流が0とは限りません。スイッチが開いている、導線が外れている、接触不良、端子の差し間違いなども確認します。

具体例で使う

500 mA端子で針が6を指したのに「60 mA」とした答案を診断します。接続と針は正常です。0〜10の10区間なら一目盛りは50 mAなので、50×6=300 mAが正解です。原因は、端子に対応する最大値を50 mAと取り違えたことです。

別の例で、通電直後に針が左へ動いたなら、正しい値を想像して書かず、電源を切って+端子の向きを直します。

誤答を直して次の学びへつなげる

振り切れたときに、より小さい範囲へ変えるのは逆です。最大範囲へ戻して計器を守ります。針が小さいときだけ、現在値が次の範囲を超えないと確認してから範囲を狭めます。

次は、初めて見る分岐回路で、どこへ電流計を入れ、どの値を読むかを一続きで判断します。

自分で確かめよう

確認1:針が逆向きに動いたとき、最初にすることは?

電源を切り、その後で電流計の+端子と電池の+極側の関係を確認します。

確認2:針が振り切れそうなときは範囲を狭める?

いいえ。より大きい測定範囲、通常は最大端子へ戻します。

確認3:針が動かなければ電流は必ず0?

必ずとは限りません。開いたスイッチ、配線切れ、接触不良、端子の誤りも調べます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。