LESSON 01

並列回路の合成抵抗

二つの並列抵抗と全体電流を計算しよう

合成抵抗から進む方法と枝電流を足す方法を使い、二通りで計算を検算します。

二つの並列抵抗と全体電流を計算しよう

並列回路は、合成抵抗から全体電流を求める道と、各枝電流を足す道の二通りで解けます。二つの答えが一致することを使い、計算を自分で検算します。

このレッスンの役割

第4段階です。前のレッスンで導いた逆数式を数値へ使います。合成抵抗、枝電流、全体電流を対応させ、最小抵抗より小さいかも確認します。次へ、直列規則と混同した誤答を診断する基準を渡します。

知る:二通りの計算経路

12 Vに30 Ωと60 Ωを並列接続します。

経路A:R合=30×60÷(30+60)=20 Ω、I全=12÷20=0.60 A。

経路B:I1=12÷30=0.40 A、I2=12÷60=0.20 A、I全=0.40+0.20=0.60 A。

並列回路を二通りで計算して検算する図合成抵抗から全体電流を求める経路と、各枝電流を足す経路がともに0.60アンペアになる経路A 合成抵抗R合=20 Ω12÷20=0.60 A経路B 枝電流0.40 A+0.20 A=0.60 A一致して検算成功

理解する:使うVとRの範囲をそろえる

合成抵抗20 Ωには回路全体の12 Vを対応させます。枝の30 Ωにも、その枝の電圧12 Vを対応させます。並列では偶然どちらも12 Vですが、全体電流0.60 Aを枝30 Ωへ使ってはいけません。各式で囲んだ範囲をそろえます。

合成抵抗20 Ωは、最小の30 Ωより小さいため現象とも合います。式の途中で分数を間違えても、この大小検算で気づけます。

例で使い、よくある誤答を直そう

6.0 Vに20 Ωと40 Ωを並列接続すると、R合=20×40÷60=13.3… Ω、全体電流は約0.45 Aです。枝電流0.30 Aと0.15 Aを足しても0.45 Aです。

誤答「R合=800÷20=40 Ω」は分母でR1+R2を作っていません。さらに40 Ωは最小の20 Ωより大きいため、検算でも誤りと分かります。式・枝電流・大小の三方向から確認します。

自分で確かめ、まとめて次へ進もう

確認1:12 Ωと6 Ωの並列合成抵抗は?12×6÷(12+6)=72÷18=4 Ωです。
確認2:上の回路に12 Vを加えた全体電流は?12÷4=3.0 Aです。枝電流1.0 Aと2.0 Aの和でも確かめられます。
確認3:並列の計算後に行う三つの検算は?R合が最小抵抗より小さいか、枝電流の和が全体電流か、各枝の電圧が共通かを確認します。

並列回路は、合成抵抗から進む道と枝電流を足す道で同じ答えになります。次は答えが合わないとき、どの規則を混ぜたかを診断します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。