二つの並列抵抗と全体電流を計算しよう
並列回路は、合成抵抗から全体電流を求める道と、各枝電流を足す道の二通りで解けます。二つの答えが一致することを使い、計算を自分で検算します。
このレッスンの役割
第4段階です。前のレッスンで導いた逆数式を数値へ使います。合成抵抗、枝電流、全体電流を対応させ、最小抵抗より小さいかも確認します。次へ、直列規則と混同した誤答を診断する基準を渡します。
知る:二通りの計算経路
12 Vに30 Ωと60 Ωを並列接続します。
経路A:R合=30×60÷(30+60)=20 Ω、I全=12÷20=0.60 A。
経路B:I1=12÷30=0.40 A、I2=12÷60=0.20 A、I全=0.40+0.20=0.60 A。
理解する:使うVとRの範囲をそろえる
合成抵抗20 Ωには回路全体の12 Vを対応させます。枝の30 Ωにも、その枝の電圧12 Vを対応させます。並列では偶然どちらも12 Vですが、全体電流0.60 Aを枝30 Ωへ使ってはいけません。各式で囲んだ範囲をそろえます。
合成抵抗20 Ωは、最小の30 Ωより小さいため現象とも合います。式の途中で分数を間違えても、この大小検算で気づけます。
例で使い、よくある誤答を直そう
6.0 Vに20 Ωと40 Ωを並列接続すると、R合=20×40÷60=13.3… Ω、全体電流は約0.45 Aです。枝電流0.30 Aと0.15 Aを足しても0.45 Aです。
誤答「R合=800÷20=40 Ω」は分母でR1+R2を作っていません。さらに40 Ωは最小の20 Ωより大きいため、検算でも誤りと分かります。式・枝電流・大小の三方向から確認します。
自分で確かめ、まとめて次へ進もう
確認1:12 Ωと6 Ωの並列合成抵抗は?
12×6÷(12+6)=72÷18=4 Ωです。確認2:上の回路に12 Vを加えた全体電流は?
12÷4=3.0 Aです。枝電流1.0 Aと2.0 Aの和でも確かめられます。確認3:並列の計算後に行う三つの検算は?
R合が最小抵抗より小さいか、枝電流の和が全体電流か、各枝の電圧が共通かを確認します。並列回路は、合成抵抗から進む道と枝電流を足す道で同じ答えになります。次は答えが合わないとき、どの規則を混ぜたかを診断します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。