共通電圧と電流の和から並列の合成抵抗を導こう
並列の合成抵抗で逆数が現れるのは、電流が複数の枝へ分かれて足されるからです。式を丸暗記せず、共通の電圧と枝電流の和から導きます。
このレッスンの役割
第3段階です。前のレッスンで確認したV1=V2=VとI全=I1+I2を使います。I=V÷Rを各部分へ当てはめ、1/R合=1/R1+1/R2を意味とともに理解します。次の数値計算へ式と検算基準を渡します。
知る:電流の和へI=V÷Rを代入する
回路全体はI全=V÷R合、枝1はI1=V÷R1、枝2はI2=V÷R2です。並列ではVが共通なので、I全=I1+I2へ代入できます。
理解する:逆数は流れやすさを足している
1/Rは、同じ電圧でどれだけ電流を通すかという流れやすさに対応します。並列では通り道が増えるため、各枝の流れやすさを足せます。その合計をもう一度抵抗へ戻すので逆数の形になります。
二抵抗だけなら、通分してR合=R1R2÷(R1+R2)とも書けます。どちらの式でも、R合は小さい方の抵抗より小さくなる必要があります。
例で使い、よくある誤答を直そう
30 Ωと60 Ωなら、1/R合=1/30+1/60=2/60+1/60=3/60=1/20なので、R合=20 Ωです。別の形なら30×60÷(30+60)=1800÷90=20 Ωです。
「30+60=90 Ω」は電流の道を順番に通る直列の計算です。並列で90 Ωなら小さい30 Ωよりも流れにくくなり、枝を増やした現象と矛盾します。
自分で確かめ、まとめて次へ進もう
確認1:並列合成抵抗を導く二つの規則は?
各枝の電圧Vが共通であることと、全体電流が枝電流の和になることです。確認2:同じ20 Ωを二個並列につないだ合成抵抗は?
1/R合=1/20+1/20=2/20=1/10なので10 Ωです。確認3:並列合成抵抗が最小の枝抵抗より小さくなるのはなぜですか?
電流が通れる道が追加され、回路全体の流れやすさが各枝の流れやすさの和になるからです。逆数式は、共通Vで生じる枝電流を足すことから生まれます。次は二抵抗の計算と、枝電流・全体電流による二通りの検算を行います。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。