同じ電流と電圧の和からR合=R1+R2を導こう
直列の合成抵抗は足し算、とだけ覚えると並列回路で混乱します。直列回路の二つの事実「電流が共通」「部分の電圧を足すと全体」から式を導けば、なぜ足すのかを説明できます。
このレッスンの役割
第3段階です。前のレッスンで得たI1=I2=IとV全体=V1+V2を使い、R合=R1+R2を組み立てます。公式を結果ではなく理由つきで理解し、次の数値計算へ渡します。
知る:全体と部分にV=IRを使う
回路全体を一個の合成抵抗R合と見ると、全体電圧はV全体=IR合です。各抵抗ではV1=IR1、V2=IR2です。直列では同じIが流れるため、三つの式に同じIを使えます。
理解する:流れにくさが順番に加わる
V全体=V1+V2へオームの法則を代入すると、IR合=IR1+IR2です。全項に共通するIで割ればR合=R1+R2になります。
これは式の操作だけでなく、現象とも一致します。電流は分岐せず、R1とR2の両方を順番に通ります。二つの流れにくさを続けて通るので、全体の流れにくさは加わり、R合はR1とR2のどちらよりも大きくなります。
例で使い、よくある誤答を直そう
8 Ωと12 ΩならR合=8+12=20 Ωです。電源10 VならI=10÷20=0.50 A。各電圧は8×0.50=4.0 V、12×0.50=6.0 Vで、合計10 Vになります。
「R合=12−8=4 Ω」は、全体が各抵抗より小さくなり、抵抗を追加したのに流れやすくなるため現象と矛盾します。「同じIで割る」場面で異なる電流を使えるのは、直列回路に分岐がなくIが共通だからです。
自分で確かめ、まとめて次へ進もう
確認1:R合=R1+R2を導く二つの直列規則は?
各抵抗を流れる電流Iが共通であることと、V全体=V1+V2であることです。確認2:5 Ωと15 Ωの合成抵抗は?
5+15=20 Ωです。確認3:直列の合成抵抗が各抵抗より大きいのはなぜですか?
同じ電流が二つの流れにくい部分を順に通り、各部分に必要な電圧が加わるためです。公式を忘れても、共通のIと電圧の和から導き直せます。次は合成抵抗を先に求め、回路全体の電流と各部分の電圧を順序よく計算します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。