LESSON 01

直列回路の合成抵抗

同じ電流と電圧の和からR合=R1+R2を導こう

共通の電流と電圧の和へオームの法則を使い、直列の合成抵抗が和になる理由を導きます。

同じ電流と電圧の和からR合=R1+R2を導こう

直列の合成抵抗は足し算、とだけ覚えると並列回路で混乱します。直列回路の二つの事実「電流が共通」「部分の電圧を足すと全体」から式を導けば、なぜ足すのかを説明できます。

このレッスンの役割

第3段階です。前のレッスンで得たI1=I2=IとV全体=V1+V2を使い、R合=R1+R2を組み立てます。公式を結果ではなく理由つきで理解し、次の数値計算へ渡します。

知る:全体と部分にV=IRを使う

回路全体を一個の合成抵抗R合と見ると、全体電圧はV全体=IR合です。各抵抗ではV1=IR1、V2=IR2です。直列では同じIが流れるため、三つの式に同じIを使えます。

直列合成抵抗の式を導く流れ電圧の和へオームの法則を代入し、共通の電流で割って合成抵抗が抵抗の和になることを示すV全体 = V1 + V2I R合 = I R1 + I R2両辺を共通のIで割るR合 = R1 + R2

理解する:流れにくさが順番に加わる

V全体=V1+V2へオームの法則を代入すると、IR合=IR1+IR2です。全項に共通するIで割ればR合=R1+R2になります。

これは式の操作だけでなく、現象とも一致します。電流は分岐せず、R1とR2の両方を順番に通ります。二つの流れにくさを続けて通るので、全体の流れにくさは加わり、R合はR1とR2のどちらよりも大きくなります。

例で使い、よくある誤答を直そう

8 Ωと12 ΩならR合=8+12=20 Ωです。電源10 VならI=10÷20=0.50 A。各電圧は8×0.50=4.0 V、12×0.50=6.0 Vで、合計10 Vになります。

「R合=12−8=4 Ω」は、全体が各抵抗より小さくなり、抵抗を追加したのに流れやすくなるため現象と矛盾します。「同じIで割る」場面で異なる電流を使えるのは、直列回路に分岐がなくIが共通だからです。

自分で確かめ、まとめて次へ進もう

確認1:R合=R1+R2を導く二つの直列規則は?各抵抗を流れる電流Iが共通であることと、V全体=V1+V2であることです。
確認2:5 Ωと15 Ωの合成抵抗は?5+15=20 Ωです。
確認3:直列の合成抵抗が各抵抗より大きいのはなぜですか?同じ電流が二つの流れにくい部分を順に通り、各部分に必要な電圧が加わるためです。

公式を忘れても、共通のIと電圧の和から導き直せます。次は合成抵抗を先に求め、回路全体の電流と各部分の電圧を順序よく計算します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。