LESSON 01

直列回路の合成抵抗

直列回路では同じ電流が各抵抗を通ると確かめよう

直列回路では電流が共通で、各部分の電圧の和が全体電圧になることを測定値から理解します。

直列回路では同じ電流が各抵抗を通ると確かめよう

直列回路には電流の分かれ道がありません。抵抗の前・間・後で電流を測ると同じ値になります。一方、電源の電圧は二つの抵抗へ分かれます。この二つの規則を同時に整理します。

このレッスンの役割

第2段階です。前のレッスンで、抵抗を直列に増やすと全体の電流が小さくなる現象を見ました。今回は電流と電圧を回路の場所ごとに測り、合成抵抗の式を導くための証拠をそろえます。次へ「同じI」と「電圧の和」を渡します。

知る:電流は共通、電圧は部分の和

20 Ωと10 Ωを6.0 Vに直列接続すると、回路のどこでも0.20 Aです。20 Ωの両端は4.0 V、10 Ωの両端は2.0 Vで、4.0+2.0=6.0 Vになります。

直列回路の電流と電圧の測定値20オームと10オームの直列回路で電流はどこも0.20アンペア、電圧は4ボルトと2ボルトに分かれるAAA0.20 A0.20 A0.20 A20 Ω:4.0 V10 Ω:2.0 V電源6.0 V

測る量 直列回路の規則 この例
電流 どの場所でも同じ 0.20 A
電圧 各部分の電圧の和が全体 4.0+2.0=6.0 V

理解する:なぜ同じ電流で電圧が分かれるのか

分岐がないので、単位時間に通過する電気量は途中で変わりません。そのため各抵抗を流れるIは同じです。各抵抗は流れにくさをもち、同じIを流すためにV=IRの電圧を必要とします。抵抗が大きい20 Ωには4.0 V、小さい10 Ωには2.0 Vがかかります。

電圧は「電流の量」ではなく、電流を流そうとする働きの二点間の差です。各部分での電圧降下を足すと、電源が与えた全体の電圧になります。

例で使い、よくある誤答を直そう

15 Ωと5 Ωの直列回路に0.40 Aが流れると、各電圧は15×0.40=6.0 V、5×0.40=2.0 V、全体8.0 Vです。

「最初の抵抗で電流が減り、次は小さくなる」は誤りです。電流計を三か所へ順番に直列接続すれば同じ値です。「直列だから電圧も同じ」も誤りで、同じなのはI、分かれるのはVです。

自分で確かめ、まとめて次へ進もう

確認1:直列回路の二つの抵抗を流れる電流の関係は?分岐がないため同じ電流Iが流れます。
確認2:全体6.0 Vで一方が1.5 Vなら、もう一方の電圧は?6.0−1.5=4.5 Vです。
確認3:同じ電流が流れるとき、抵抗が大きい方の電圧はどうなりますか?V=IRより、抵抗が大きい方に大きな電圧がかかります。

直列回路ではIが共通で、V全体=V1+V2です。この二つを組み合わせると、合成抵抗がなぜ足し算になるかを自分で導けます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。