LESSON 01

力の働きといろいろな力

「だれが何に」力を及ぼすかで力を説明しよう

力を及ぼす物体と受ける物体を区別し、「AがBへ力を及ぼす」と関係で表します。

「だれが何に」力を及ぼすかで力を説明しよう

このレッスンの役割

このセクションの第3レッスンです。前のレッスンでは、手で台車を押す、ばねを引く、磁石を鉄球へ近づける観察を行いました。今回は、すべての場面を「どの物体が、どの物体へ、どんな力を及ぼすか」という形で説明します。

今回完成させる力は、力を及ぼす物体と力を受ける物体を区別し、接触している場合も離れている場合も、二つの物体の関わりとして力を捉えることです。次のレッスンでは、その関わりを接触する力と離れて働く力へ分類します。

知る・理解する

力は物体の中に蓄えられた目に見えない物質ではありません。ある物体が別の物体へ及ぼす働きとして表します。

「AがBへ力を及ぼす」

Aが力を及ぼす物体、Bが力を受ける対象です。

力を及ぼす物体と受ける物体の関係手から台車、地球から本、机から本、磁石から鉄球へ力が及ぶ関係を矢印で表す力を及ぼす台車力を受ける地球重力支える力複数の力を受ける磁石離れていても鉄球力を受ける一つの物体が、複数の物体から力を受けることもある

例を文章にします。

力を及ぼす物体 力を受ける物体 力の呼び方・働き
台車 押す力で動きを変える
伸びたばね おもり 弾性力で元へ戻そうとする
地球 重力で地球の中心方向へ引く
接触して本を支える
磁石 鉄球 磁力で引く

一つの本は、地球と机という別々の物体から力を受けます。「一つの物体には一つの力だけ」とは限りません。複数の力の向きや大きさの関係は、後のセクションで詳しく扱います。

具体例で使う

床の上の箱を手で押す場面では、手が箱へ押す力を及ぼします。同時に、床は箱へ接触し、箱の動きを妨げる摩擦力を及ぼすことがあります。対象を箱に決めると、どの物体から力を受けるかを列挙できます。

吊り下げられたおもりでは、地球がおもりへ重力を及ぼし、糸がおもりを引きます。「上向きの力」というだけでなく、糸がおもりへ力を及ぼすと書きます。

磁石と鉄球が離れている場面でも、磁石が鉄球へ磁力を及ぼします。接触の有無ではなく、鉄球の動きが磁石の位置や向きに対応することが証拠です。

「ボールが進む力」という言い方だけでは、何がボールへ力を及ぼしているか分かりません。蹴っている最中なら足、空中なら地球や空気など、場面を分けます。

誤答を直して次の学びへつなげる

「本には重力がある」というだけでは、力を及ぼす物体が抜けています。「地球が本へ重力を及ぼす」と書くと、二つの物体の関係が明確になります。

「机の上で止まっている本には重力だけが働く」とすると、本を支える机の働きを見落とします。対象物を一つ選び、接触している物体と離れて働く物体を両方探します。

次のレッスンでは、弾性力・摩擦力・面が支える力を接触する力へ、重力・磁力・電気力を離れて働く力へ分類し、場面ごとに表を完成させます。

自分で確かめよう

確認1:「本には重力がある」を、二つの物体が分かる文へ直してください。「地球が本へ重力を及ぼす」と直します。
確認2:机の上の本が力を受ける相手を二つ挙げてください。地球と机です。地球は重力を及ぼし、机は接触して本を支えます。
確認3:離れた磁石と鉄球の場面を「AがBへ」の形で説明してください。磁石が鉄球へ磁力を及ぼす、と説明します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。