水や空気が見えない力で押している証拠を探ろう
このレッスンの役割
前のセクションでは、固体が接触面を押す圧力を学びました。ここでは、形の決まらない水や空気も物体を押していることを、身近な現象から見つけます。
ゴールは、目に見えない水圧・大気圧の存在を現象から推論し、「どの向きに、何によって、どれくらい押されるのか」という問いを立てることです。
知る・理解する
薄いポリ袋へ手を入れて水中へ沈めると、袋が手へ押しつけられます。水が袋の外側から押している証拠です。水槽の側面に穴を開けると水が横向きに飛び出すため、水圧は下向きだけではないと分かります。
空気も同じです。水を入れたコップに厚紙を当て、押さえながら逆さにして手を離しても、条件が整えば厚紙は落ちません。外側の空気が厚紙を上向きに押しているためです。
水や空気は目で見えにくくても、物質です。重さがあり、物体の表面へ力を及ぼします。その単位面積あたりの力が、水圧や大気圧です。
具体例で使う
水の入ったペットボトルの側面に穴を開けると、水は横へ飛び出します。穴の位置で水が外向きに押しているからです。穴が下にあるほど遠くまで飛ぶなら、深いほど水圧が大きいと予想できます。
吸盤を壁へ押しつけると、吸盤と壁の間の空気が少なくなります。外側の大気圧の方が大きくなり、吸盤が壁へ押しつけられます。「吸盤が自分で壁を引く」だけでは説明できません。
誤答を直して次の学びへつなげる
「水には重さがあるから水圧は下向きだけ」と考えるのは誤りです。水は容器の底だけでなく側面も押すため、穴から横へ水が出ます。
「空気は軽くて見えないから圧力を及ぼさない」も誤りです。大気は地表から上空まで積み重なり、その重さによる圧力をあらゆる向きに及ぼします。
次は、深さだけを変える実験と向きだけを変える実験を分けて、水圧の規則性を確かめます。
自分で確かめよう
確認1:水槽側面の穴から水が横へ出ることは何を示す?
水圧が下向きだけでなく、横向きにも働くことを示します。
確認2:吸盤が壁につく主な理由は?
吸盤内側の圧力が小さくなり、外側の大気圧が吸盤を壁へ押しつけるためです。
確認3:水中で袋が手へ密着した。何が袋を押した?
袋の外側の水が及ぼす水圧です。周囲の水から袋へ力が働いています。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。