ばねばかりで力を測り矢印へ表そう
このレッスンの役割
前のレッスンでは、力に作用点・向き・大きさが必要だと学びました。ここでは、そのうち「大きさ」をばねばかりで測り、三つの情報を一つの矢印へ変える手順を身につけます。
ゴールは、測定値を読むだけでなく、誰が見ても同じ力を再現できる力の図を描くことです。
知る・理解する
ばねばかりは、力の大きさをニュートンという単位で測る道具です。記号は N と書きます。目盛りが g や kg ではないことを最初に確かめます。
測定は次の順番で行います。
- 何もつけていないときに指針が 0 N を示すか確認する。
- 一目盛りが何 N か確かめる。
- ばねばかりを、測りたい力と同じ向きに持つ。
- 急に引かず、一定の速さでゆっくり引く。
- 目盛りを正面から読み、単位 N をつけて記録する。
矢印へ表す前に尺度を決めます。たとえば「1 cm を 1 N とする」なら、2 N の力は 2 cm の長さです。矢印は、力が働く作用点から、力の向きへ描きます。
具体例で使う
箱につけた糸を、ばねばかりで右へ引いたところ 3 N でした。尺度を「1 cm = 1 N」とします。
- 作用点:糸が箱についている場所
- 向き:右
- 大きさ:3 N
- 作図:作用点を始点に、右向きへ3 cmの矢印
尺度が「1 cm = 2 N」なら、同じ3 Nでも矢印は1.5 cmです。力が変わったのではなく、図の表し方が変わっただけです。図には必ず尺度を書き添えましょう。
誤答を直して次の学びへつなげる
ばねばかりを斜めに持ちながら、水平な力を測ったつもりになる誤りがあります。ばねばかりの向きは、測りたい力の向きにそろえます。
また、3 Nを3 gと書き換えてはいけません。ばねばかりが測るのは力で、単位は N です。gやkgは質量の単位であり、次のレッスンで重さとの違いを整理します。
実験では測定範囲を超える力を加えず、急に引かないようにします。安全で安定した測定が、正しい図につながります。
自分で確かめよう
確認1:ばねばかりを読む前に確かめる二つのことは?
何もつけない状態で0 Nを示すことと、一目盛りが何 Nかです。
確認2:2 Nを尺度1 cm = 0.5 Nで描くと何cm?
4 cmです。2 ÷ 0.5 = 4 と計算します。
確認3:糸が箱の右側についていて、左へ引くときの矢印は?
箱の右側にある糸の取りつけ点を始点にして、左向きに描きます。長さは測定値と尺度から決めます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。