入試で狙われる読み違いと途中式を直そう
このレッスンの役割
ここまでに、入試大問の分解、実験条件、統合模型、複合計算を学びました。このレッスンでは、正しい公式を知っていても起こる読み違いを、途中式の量と単位から修正します。
ゴールは、全長と伸び、質量と重さ、接触面と表面積、水圧と浮力を区別し、不要な値を使わない判断ができることです。
知る・理解する
計算欄には数値だけでなく、量の名前を書きます。
- ばね:全長 − 自然長 = 伸び
- 力:質量g・kg → 重さN
- 圧力:接触面積m²を使う
- 浮力:空気中の値 − 水中の値
問題文にある数値は、すべて使うとは限りません。求める量、使う法則、必要な既知量の順で選びます。
具体例で使う
自然長8 cmのばねが、質量300 gのおもりで全長14 cmになりました。誤答「300 × 14」は、質量と全長を直接掛けています。
正しくは、重さ約3 N、伸び14 − 8 = 6 cmです。ここから1 Nあたり2 cm伸びると読みます。
同じ物体を30 cm²の面で床へ置くなら、30 cm² = 0.003 m²、圧力は3 ÷ 0.003 = 1000 Paです。全表面積やばねの全長は、この圧力計算には使いません。
水中でばねばかりが2 Nなら、浮力は3 − 2 = 1 Nです。水圧の一つの値をそのまま浮力にはしません。
誤答を直して次の学びへつなげる
途中式に単位がないと、300 gを300 Nとして使った誤りを見つけにくくなります。各行で量の名前と単位を書きます。
測定が0〜4 Nなのに、20 Nでもばねの直線が続くとするのは範囲外の予測です。測定範囲と比例が成り立つ範囲を確認します。
次は、一つの模擬大問を設問ごとに解き、計算・記述・検算まで完答します。
自分で確かめよう
確認1:自然長10 cm、全長16 cmなら伸びは?
16 − 10 = 6より6 cmです。
確認2:圧力計算で使う面積は?
物体と床などが実際に接して力を伝える面積をm²へ直して使います。
確認3:空気中5 N、水中3.5 Nなら浮力は?
5 − 3.5 = 1.5より1.5 Nです。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。