LESSON 01

ばねの伸びと力の規則性

自然長と伸びを区別して実験しよう

変える条件とそろえる条件を整理し、自然長と全長からばねの伸びを正確に測定する。

自然長と伸びを区別して実験しよう

このレッスンの役割

前のレッスンで「力を増やすと伸びはどう変わるか」という問いを立てました。ここでは、その問いに信頼できるデータで答えるための実験手順を身につけます。

ゴールは、変える条件・そろえる条件・測る量を区別し、自然長と伸びを正確に記録できることです。

知る・理解する

調べたい関係は「ばねに加える力」と「ばねの伸び」です。

実験の役割 この実験での内容
変える条件 ばねに加える力の大きさ
そろえる条件 同じばね、測る位置、定規の位置、静止後に読むこと
測る量 ばね全体の長さ
計算する量 全長 − 自然長 = 伸び
ばねの伸びを測る実験装置 固定したばねの横に定規を置き、水平な視線でばねの下端を読み、おもりを一つずつ増やす装置。 目盛りと同じ高さから読む 定規は固定

最初におもりなしで自然長を測ります。その後、約1 Nずつ力を増やし、揺れが止まってから全長を読みます。目盛りを斜めから読むと視差が生じるので、ばねの下端と同じ高さから読みます。

具体例で使う

自然長が8.0 cmだったばねで、次の結果を得たとします。

全長 伸び
0 N 8.0 cm 0.0 cm
1 N 10.0 cm 2.0 cm
2 N 12.1 cm 4.1 cm
3 N 14.0 cm 6.0 cm

2 Nの伸びは12.1 − 8.0 = 4.1 cmです。予想の4.0 cmとわずかに違うのは、読み取りのずれなどが考えられます。値を都合よく直さず、同じ条件でもう一度測って確かめます。

力を減らすときにも測ると、ばねが元の長さへ戻るかを確認できます。ただし安全な測定範囲を超えるおもりはつるしません。

誤答を直して次の学びへつなげる

力を増やすたびに別のばねへ交換すると、力と伸びの関係だけを調べられません。ばねの種類も伸びへ影響するからです。

また、定規の0 cmをばね上端へ必ず合わせる必要はありません。各回で同じ基準を使って全長を測り、自然長との差を求めれば伸びが出せます。

次は、得られた表を使って、力と伸びが比例すると判断する根拠を整理します。

自分で確かめよう

確認1:この実験で一つだけ変える条件は?

ばねに加える力の大きさです。同じばねや測定位置などはそろえます。

確認2:自然長9.5 cm、全長15.5 cmなら伸びは?

6.0 cmです。15.5 − 9.5 = 6.0と計算します。

確認3:一つの値だけ大きくずれたら、すぐ消してよい?

いけません。記録を残し、装置・目盛り・条件を確認して同じ条件で再測定します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。