未知のばね実験を設計し結果を予測しよう
このレッスンの役割
このセクションの仕上げです。自然長や伸びやすさが異なる未知のばねでも、条件をそろえた実験を設計し、データから比例範囲と未知の値を判断します。
ゴールは、与えられた表に答えるだけでなく、何を測れば問いに答えられるかを自分で決め、予測の根拠と限界まで説明できることです。
知る・理解する
未知のばねを調べるときも、考える順番は変わりません。
- おもりなしで自然長を測る。
- 同じばねに加える力だけを段階的に変える。
- 各回の全長から自然長を引き、伸びを求める。
- 力を横軸、伸びを縦軸にして点を打つ。
- 原点を通る直線に並ぶ範囲と、外れた点を確認する。
- 比例が確かめられた範囲で予測する。
直線から外れた点を見つけても、すぐに「比例しない」とは決めません。測定ミスなら再測定で直線へ近づくかもしれません。再測定しても同じなら、比例する範囲を超えた可能性を考えます。
具体例で使う
ばねAの自然長は8 cm、ばねBは12 cmです。2 Nを加えた全長が、Aは14 cm、Bは16 cmでした。
- Aの伸び:14 − 8 = 6 cm
- Bの伸び:16 − 12 = 4 cm
全長だけならBのほうが長いですが、同じ力による伸びはAのほうが大きいので、Aのほうが伸びやすいと判断できます。
ばねAが4 Nまで1 Nあたり3 cm伸びるなら、3.5 Nで10.5 cm伸びると予測できます。ただし5 Nが比例範囲外なら、5 N以上へ同じ割合を使う根拠はありません。
誤答を直して次の学びへつなげる
自然長が違うばねを全長で比べると、もともとの長さの差まで含めてしまいます。比較するのは伸び、つまり変化した分です。
外れ値を理由なく削除することも、直線から外れた一点だけで法則を否定することも適切ではありません。装置を確認して再測定し、どの範囲で規則が成り立つかを記録します。
この実験設計の考え方は、次の固体の圧力でも使います。力だけでなく接触面積も結果へ影響するため、「一つだけ変え、他をそろえる」ことがさらに重要になります。
自分で確かめよう
確認1:自然長6 cm、2 Nで全長11 cmのばねの伸びは?
11 − 6 = 5より5 cmです。1 Nあたりの伸びは2.5 cmです。
確認2:自然長が違う二つのばねを比べる量は?
同じ力を加えたときの伸びです。全長ではなく、それぞれの全長から自然長を引きます。
確認3:直線から外れた一点を見つけたら何をする?
条件、目盛り、記録を確認して同じ条件で再測定します。その後、測定ミスか比例範囲外かを判断します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。