LESSON 01

日周・年周運動の入試総合

15度毎時と2時間毎月を多段階資料に使おう

日周・年周の補正を別行にし、複数資料の時刻・角度・月差を計算する。

15度毎時と2時間毎月を多段階資料に使おう

前のレッスンでは、観測事実を自転・公転へ説明し分けました。今回は、日周運動の15°/時と、同じ位置に来る時刻の2時間/月を別々の行で使い、月差と位置差が混ざる入試計算を解きます。

まず知る:単位ごとに式を分ける目標

変化 規則 処理
月が変わる 2時間/月 同じ位置の時刻を先に求める
同じ日の位置が変わる 15°/時 角度差を時刻差へ直す
同じ時刻で月が変わる 30°/月 位置差を直接求める

月差と位置差を二行で処理する入試計算一月二十二時南中を基準に三月の南中を十八時と求め、その後西四十五度へ三時間進めて二十一時とする1月 22時南中3月 18時同じ南中位置西45°21時月差 −4時間 位置差 +3時間

理解する:具体例で二段階を解く

1月15日22時に南中した星が、3月15日に南中より西45°に来る時刻を求めます。

  1. 2か月後の南中:22−2×2=18時。
  2. 西45°は南中後:45÷15=3時間後。
  3. 18+3=21時。

月と時間、角度と時間を一つの式に混ぜず、各行へ単位を書きます。

使う:間違いを直して単位を確かめる

「2か月×15°」は、月へ時間あたりの規則を掛けており単位が合いません。月差には2時間/月または30°/月を選びます。また東45°なら南中前なので、18−3=15時です。

理解チェック1:4か月後の同じ位置は基準より何時間早い?2時間/月×4か月で、約8時間早いです。
理解チェック2:南中より西60°は何時間後?60°÷15°/時で、約4時間後です。

転用する:まとめを誤答診断へつなぐ

多段階計算は、月差補正 → 位置差補正 → 日付と昼夜の確認、の順に書きます。次は、間違った答案の最終値だけでなく、方位・視点・時間単位・原因のどの行からずれたかを診断します。

理解チェック3:二つの補正を分ける利点は?月差と位置差の規則や符号を、行ごとに点検できることです。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。