日周運動と年周運動の混同を直そう
前のレッスンでは、年周運動を約30°/月、同じ位置になる時刻差を約2時間/月として計算しました。今回は、どちらも西向きに見える日周運動と年周運動を、比較条件・速さ・原因から見分けます。
まず知る:二つの見かけの運動を分類する目標
| 観点 | 日周運動 | 年周運動 |
|---|---|---|
| 比べる記録 | 同じ日の異なる時刻 | 異なる月の同じ時刻 |
| 速さの目安 | 約15°/時 | 約30°/月 |
| 主な原因 | 地球の自転 | 地球の公転 |
| 周期 | 約1日 | 約1年 |
理解する:具体例で同じ西向きの原因を分ける
1月15日の20時と22時を比べて星座が約30°西へ動いたなら、2時間の間の日周運動です。1月15日20時と2月15日20時を比べて約30°西へずれたなら、1か月の年周運動です。角度が同じでも、時間の取り方を見れば区別できます。
どちらも地上からの見かけの動きです。前者は自転、後者は公転が主な原因で、星座全体が地球の周りをその速さで実際に回っているわけではありません。
使う:三つの誤答を直して確かめる
「星が西へ動いたから必ず日周運動」は誤りです。比較したのが時刻か月かを確認します。「年周運動は1時間15°」も誤りで、それは日周運動の目安です。「1か月後は同じ位置に2時間遅く来る」も反対で、同じ位置には約2時間早く来ます。
理解チェック1:5月20時と6月20時の比較はどちら?
異なる月の同じ時刻なので、年周運動です。理解チェック2:同じ日の19時と21時の比較はどちら?
同じ日の異なる時刻なので、日周運動です。転用する:まとめを次の規則選びへつなぐ
入試問題では、計算より先に各図の日付・時刻へ印を付けます。時刻差なら15°/時、月差なら30°/月を選びます。日付も時刻も違う場合は、年周運動と日周運動を一つずつ処理します。次はこの判定を使い、初見の星空資料から月日や時刻を逆算します。
理解チェック3:日付も時刻も違う資料はどう処理する?
月差による年周運動と時刻差による日周運動を分けて順に考えます。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。