LESSON 01

星座の年周運動

初見の星空資料から月日と時刻を推定しよう

初見の星空図で観測条件をそろえ、位置差から月日や時刻を推定して根拠を説明する。

初見の星空資料から月日と時刻を推定しよう

前のレッスンでは、資料の日付と時刻から日周運動・年周運動を選び分けました。このセクションの最後は、初めて見る星空図の位置差を角度へ変え、観測月や時刻を推定して根拠まで説明します。

まず知る:初見資料で完成させる目標

  1. 観測場所と向きをそろえる。
  2. 各図の日付と時刻を確認する。
  3. 基準となる星座の位置差を角度で読む。
  4. 月差には30°/月、時刻差には15°/時を使う。
  5. 西・東、早い・遅いを図へ書いて答えを点検する。
資料の条件 使う規則 求められるもの
同じ時刻・異なる月 約30°/月 月数や位置
同じ日・異なる時刻 約15°/時 時刻差や位置
異なる月・異なる時刻 二つを別々に処理 月日または時刻

二枚の星空図から観測月を推定する同じ時刻の図Aより図Bの星座が西へ90度ずれているため図Bは約3か月後と推定する図A 20時図B 20時位置差 約90°90÷30 = 約3か月後

理解する:具体例で複合条件を一段ずつ戻す

例として、図Aが1月15日20時、図Bの星座が図Aより西へ約120°にあるとします。図Bも20時なら、120°÷30°=約4か月後です。図Bが22時なら、まず22時から20時へ2時間戻します。星座の位置を日周運動の反対向きへ約30°戻してから、残った年周運動の角度を月数へ直します。

一度に暗算せず、「時刻をそろえる」「月差を求める」と二行に分けると、向きの誤りを見つけやすくなります。

使う:間違いを直し入試型の推定を確かめる

ある星座が10月1日21時に南中しました。同じ位置に12月1日に来る時刻は、2か月後なので2時間×2=4時間早い17時ごろです。同じ21時なら約60°西へ見えます。答案には「地球の公転による年周運動で、同じ位置に来る時刻が1か月に約2時間早くなるから」と根拠も書きます。

理解チェック1:同時刻に約150°西へずれた図は約何か月後?150°÷30°で、約5か月後です。
理解チェック2:4か月後に同じ位置へ来る時刻は何時間変わる?約8時間早くなります。

転用する:まとめを次の公転図へつなぐ

初見資料でも、条件をそろえ、角度を規則へ変え、方向を点検すれば推定できます。ここで完成したのは、観測される年周運動を読み、原因と数量で説明する力です。次の「地球の公転と太陽・星座の位置」では、この力を使って、季節ごとに太陽と星座がどの方向にあるかを公転図から考えます。

理解チェック3:このセクションの説明を三段階でまとめると?同時刻の星座は月ごとに西へずれる。原因は地球の公転である。目安は約30°/月、同じ位置には約2時間/月早く来る、です。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。