複数情報の比較マスターチェック:対応表で結ぶ
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いまは「複数情報を比較する」コースの「複数情報の比較マスターチェック」です。このレッスンでは、文章・表・グラフの同じ情報を対応させることに集中します。到達点は「要旨、観点、図表対応、立場、統合記述を総合確認する。」です。
受け取る力:各資料の要旨、主張、根拠を一つずつ読み取る力
中心技能:手順として、比較できる条件をそろえ、資料同士の関係を説明する
次へ渡す力:論理の妥当性を評価し、複数資料を使って自分の意見を書く力
複数資料の問題は、読む量が増えただけではありません。資料ごとに目的や表し方が違うため、同じ観点へそろえることが中心です。文章の印象だけでグラフを説明したり、数字だけで筆者の主張を決めたりしないようにします。
資料を読む前の確認
次の二つの資料を想像してください。
資料A:市の公園利用者へのアンケートでは、回答者の六割が「日陰のある休憩場所を増やしてほしい」と答えた。
資料B:公園の利用記録では、春より夏の正午前後に利用者が少なく、夕方に増える傾向があった。
二つは公園利用についてですが、Aは希望、Bは実際の利用時刻です。同じものを測ってはいません。まず資料の種類と条件を確かめます。
| 確認項目 | 資料A | 資料B |
|---|---|---|
| 発信者・作成者 | 市の調査担当 | 公園管理者 |
| 対象 | アンケート回答者 | 記録された利用者 |
| 時期 | 調査実施期間 | 春・夏の観察日 |
| 測ったもの | 希望・意見 | 人数・時刻 |
| 言えること | 回答者の要望 | 時期別の利用傾向 |
比較の四段階
- 各資料の要旨を一文で書く。
- 対象・時期・単位・発信者を確認する。
- 同じ観点の情報を横に並べる。
- 共通点、相違点、補い合い、食い違いを区別して結論を書く。
小さなグラフを正確に読む
次の表は、図書館の利用者数を示した架空のデータです。
| 時間帯 | 平日 | 休日 |
|---|---|---|
| 9〜12時 | 40人 | 75人 |
| 12〜15時 | 55人 | 110人 |
| 15〜18時 | 90人 | 95人 |
「休日はいつでも平日より二倍多い」とは言えません。15〜18時は近い人数です。「休日は午前から15時まで平日より多く、15時以降は差が小さい」が表の範囲に合います。
グラフでは、縦軸の単位、目盛りの始まり、期間、割合か実数かを確認します。棒の高さの印象だけで差の大きさを判断しません。
資料同士の四つの関係
共通する
異なる資料が同じ傾向や考えを示します。ただし対象や時期が違えば、完全に同じ結論とは限りません。
異なる
結果が違うときは、どの観点が違うかを書きます。「違う」で終えず、対象、時期、方法、立場を確かめます。
補い合う
文章の理由をデータが具体化したり、グラフの変化を文章が説明したりします。どちらが何を補うかを明記します。
食い違う
同じ問いに反対の答えを示す場合です。どちらかをすぐ誤りとせず、調査条件や発信者を比べます。
よくある誤り
一つの資料だけで答える、割合と人数を混同する、相関を因果だと決める、写真から見えないことまで推測する、資料の対象を全体へ広げる、という誤りがあります。
たとえば「運動時間が長い生徒ほど成績が高い」という関係だけで、「運動すれば必ず成績が上がる」とは言えません。別の要因や調査方法を確認する必要があります。
入試記述の型
「資料Aは〇〇を示し、資料Bは△△を示す。両者から、□□という点は共通するが、対象(または時期・立場)には◇◇という違いがある」と書きます。
結論には、どの資料のどの情報を使ったかを含めます。資料番号だけでなく、数値・傾向・主張を短く示すと根拠が明確になります。
練習のしかた
初日は二資料を比較表にします。翌日は資料を見ずに結論を書き、資料へ戻って範囲を確認します。三日後は文章・グラフ・写真の三資料へ増やします。誤答は「条件不一致」「単位混同」「一資料のみ」「因果の飛躍」「範囲の拡大」に分類します。
理解チェック1:比較の前にそろえるものは?
対象、時期、単位、発信者、測った内容など、同じ観点で比べられる条件です。理解チェック2:二つの資料が違う結果なら、どちらかが誤り?
すぐには決められません。対象や時期、方法、立場の違いが結果へ影響していないか確認します。理解チェック3:相関と因果の違いは?
相関は二つが一緒に変化する関係、因果は一方がもう一方を起こす関係です。相関だけで因果は証明できません。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。